☆タグを外してしまうと再仕上げの依頼ができないことも
クリーニング品が返ってきたら、すぐにクリーニングタグを外してしまう方も多いと思いますが、実はクリーニング後にもまだつけておかなければいけない場合があります。
例えばシワが取れていない、クリーニング店の過失で破損している、などの問題が起きたとき、クリーニングタグがついたままでないと再仕上げの対応をしてもらえないことがあるのです。
クリーニングタグはその店でクリーニングをした、という証となるものなので、外してしまうと不備があったとしてもクリーニングをした店の特定ができず、保証の対象外になってしまうのです。
☆クリーニングタグは耐洗紙”という丈夫な素材
クリーニングタグに使用されている“耐洗紙”とは、洗っても平気な丈夫な紙です。通常紙は水に濡れると繊維の繋がりが弱くなって破れてしまいますが、耐洗紙は濡れても繊維の状態が維持されるため、破れることがありません。
さらに水だけでなく強い圧力や薬品などにも強いので、クリーニング時にかかる摩擦や洗剤等にも耐えることができる、クリーニングタグに最適な紙なのです。判別しやすいよう、様々なカラー展開がされていますが、もちろん色落ちもせず印字適性にも優れている、かなりハイスペックな紙です。
☆実は紙だけでなくペンも特殊!
クリーニングタグに、手書きでメモが書かれていることもありませんか? 受付時に特殊な要望や注意点などがあった場合、別途情報を記載することがあるのですが、このとき使用しているペンは通常のボールペンやマジックではありません。字が滲んだり消えたりしてはクレームに繋がりますし、色落ちしたインクが品物についてしまえば大きなトラブルになります。
そのような事態を防ぐため、水やお湯、さらには洗濯薬品でも滲んだり消えたりしない特殊なペンが使用されているのです。これは“ランドリーペン”と呼ばれ、どこのクリーニング店でも細心の注意を払って使用されています。
